突きキリをハンマーでたたいての穴開けだと、手加減が難しく、内部のエンドプレートやバイパスバルブにまで穴が開くことがある。
]]>センターポンチをハンマーでたたいてだと穴が開くまでに、フィルターケースがへこみエアー加圧がうまくいかないもととなる。
エアー加圧の最後にフィルターを傾けわけを理解するために、フィルターのカット写真を示そう。
特殊なエレメントを使った、デンソーの「エコジオ」タイプオイルフィルター。エレメント上部とフィルターケースに隙間が無くピッタリとくっいている。 従って、穴開けは矢印の位置となる。
フルフロー部と、バイパス部が二重構造になったディーゼル専用オイルフィルター。 このタイプのオイルフィルターはエアー加圧しても残油が抜けにくい。
(1)
使用済みオイルフィルターは、明確な基準を持たない産業廃棄物。 したがって、残油の抜き取り後の個々のオイルフィルターの状態や、あるいは、産廃業者によっては、一部「金属くず」扱いしてくれないケースも考えられます。 したがって、すべてに当てはまるという話ではないことをあらかじめお断りしておきます。
(2)
工具製作、および、実処理は、個々のメカニックや整備工場の責任のもとで実施していただきます。
(3)
フルフロー部とバイパス部が二重構造のディーゼル専用のオイルフィルターの場合は構造上抜けにくい。
レバーハンドルは伸縮可能。 写真は、使用しない時に、ジャマにならないようレバーハンドルを短く収納した状態。
]]>使用時には、穴開けピン上のネジをゆるめて、レバーハンドルを最適位置まで伸ばし、そしてネジを締めてから使用する。
オイルフィルターの高さに応じて、レバーハンドルの高さが調整可能。 上のレギュレーターハンドルを回せば、レバーハンドルを上下できる。
エレメントに対し、針がほぼ垂直になるよう調整し、レバーハンドルをゆっくり押し下げフィルター中心に1〜2ミリφの穴を開ける。
穴開け後のフィルター。
使用するエアーガンは、レバーにて流量調整ができるタイプが好ましい。 又、ノズル先端にはエアー漏れを防ぐため、ラバーチップの付いたものを用意したい。
開けた穴にエアーガンを当てフィルター内を加圧する。 廃油が勢いよく押し出され、2〜3分もすればほぼでなくなる。 加圧時間は、オイルフィルターの大きさにより増減が必要。
フィルターからオイルがほぼでなくなったら、次に、フィルターを30°〜45°位傾けた状態を保ち、再度エアー加圧する。 こうすることで、底の方の出にくい残油排出がより確実となる。 写真は作業を楽にするため、傾けた状態で保持できる丸棒を使用。 もちろん手で持って作業してもかまわない。 残油が出てこなくなったら、あとはフィルターの取り付け面をウェスで拭くだけ。
ご存知車載付属品のパンタグラフジャッキ。 スペアータイヤ同様一度も使用されることなく、役目を終えるものも多い。 筆者がいつも「もったいない。」と思っているものの一つ。 今回はこのジャッキを主役に抜てきし、活躍の場を与えることにした。
レバーハンドルのコの部分は、ホームセンターで購入した角座金(42□×3.0t)3枚を溶接。 1枚20円なので平鉄を加工するより、早くて安いので・・・・。
レバーハンドルの支点部分。 めネジはジャッキの一部を使用。 分解前のジャッキを見ていただければ、「あの部分か。」とすぐわかるはず。
穴開け針。 ドライバービッドをグラインダーで削ったもので、先端にはこの位の角度がよいように思える。 それをレバーハンドルに直に溶接。 できれば、針を脱着可能にすればよりよいだろう。
受け台フレームへのネジ支柱の取付はアーク溶接にて。
これが全構成部品。 ウインドレギュレターハンドルにバイクのハンドルグリップ、そして、ルーフキャリアボルト。平鉄や丸パイプ類は工場に転がっていたものを使用。 唯一、受け台のパンチングメタルのみ購入。
各部品を組み立てて完成。 後はこれをペール缶にセットするだけ。
2分割のブラケットの短いものにて、ペール缶の下側をはさみ込み、ちょうネジにて締め付ける。 ペール缶の下側もとめないと、穴あけ作業時にぐらつく。
丸棒は、オイルフィルターを傾けて、エアーガンにて加圧する時の保持用。
ペール缶へセットするとこうなる。 レバーハンドルは上下、左右、伸縮。 そして、穴開けピンの回転も可能なので最も理想的な位置にセットできる。